近赤外線とは何だろう

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近赤外線とはなにか?

近赤外線とは地表に降り注ぐ太陽熱エネルギーの約半分を占めます。
そのため、我々は日々大量の近赤外線に曝露されています。

 

近赤外線は、量子の両方の特質を持ち、紫外線と同様に功罪の両側面を持ち合わせ、熱作用として働くだけでなく、さまざまな生物学的作用を引き起こすことが分かってきました。

 

近赤外線とは

 

近赤外線の特徴について

近赤外線の有効利用については、波長や照射条件を工夫することにより、生体深層まで到達させて、強い生物学的作用を及ぼすことが可能であるため、若返り治療をはじめ、様々な分野での活用が期待できる。

 

 

近赤外線の欠点

その一方で、近赤外線への防御が不十分な場合、日常的に太陽光の強い近赤外線に長期間曝露されると、光線過敏症の増悪毛細血管拡張症光老化を引き起こす可能性があると考える。

 

太陽光のなかで生体に対してマイナスの作用を起こしうるものは、真っ先に紫外線が挙げられ、その生体に対する研究は精力的になされてきました。





注意すべきは紫外線だけではない!

 

しかしながら、太陽光に含まれる紫外線は、太陽光の熱エネルギーのわずか10%以下である。

 

紫外線以外の光線の、太陽光の熱エネルギーに占める比率は、可視光線が約40%近赤外線が約50%1)で、大きな構成要素であるにもかかわらず、これらの生物学的作用は十分に解明されていない。

 

近赤外線について

 

ちなみに、赤外線の分類は、代表的なものは、IRA(760-1400nm)、IRB(1400−3000nm)、IRC(3000nm−1mm)と分類するものと、near-IR(近赤外線;760−3000nm)、middle-IR(3000-30000nm)、far-IR(30000nm-1mm)と分類するものがある。

 

近赤外線は、水、ヘモグロビンに吸収されるため、近赤外線に曝露されると、生体は血管を拡張させて、水とヘモグロビンを皮膚表層に集積し、さらに汗をかいて皮膚の水分量を増加させ、それでも水分量が不十分になるような過度の近赤外線曝露では、水疱をつくり深部組織を防御する。2)

 

また、近赤外線は、ミオグロビンにも吸収されるため、日常的に太陽光の強い近赤外線に曝露されると皮下の筋肉が菲薄化する。3)

 

近赤外線は、波長が長く真皮層の奥の筋肉まで届くので肌老化に確実に影響します。

 

紫外線よりも肌の奥に届く近赤外線
近赤外線は肌の奥まで届く

 

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以上 出典元:田中洋平先生
クリニカ タナカ 形成外科・アンティエイジングセンター
出典元の論文・著書 田中 洋平(タナカ ヨウヘイ)先生